#32 企業はなぜ社員を増やすのか
なにを書こうかを数日悩んでいたが、そもそもライトに発信する場所を作ろうと思ってはじめたニュースレターだったことを思い出し、今日はライトな発信を。
これまで年間数人ずつしか採用してこなかった当社だが、今年2月に採用責任者に入社してもらい、本格的に組織を拡大させようとしている。
背景には、#20 才流の成長戦略における注力テーマの推移 に書いた通り、
提供サービスの再現性が高まったこと
提供価値の向上に合わせて単価が向上。事業の経済性が高まり、投資する余力ができたこと
コンサルティング市場は投資するに足る大きさがあること
コンサルティング市場における事業拡大の戦略を描けたこと
などがあるが、正直、少人数で経営していた方がリスクは小さいし、顔が見える、気心の知れた人たちと働けるし、利益率も高くしやすいし、マネジメントコストも低いし、色々と楽だなとは思う。
しかしながら、従業員数を増やすことにしたのは、企業活動をしっかりやろうとすればするほど、お金も人も時間も必要なことを日々痛感するからだ。
例えば、
コンテンツ発信の質をもっと上げたい
コンテンツ発信のテーマを広げていきたい
コンテンツ発信の頻度を上げたい
「BtoBマーケティングの戦略立案」以外のコンサルティングのご相談を顧客からいただいており、それに応えたい
「BtoBマーケティングの戦略立案」のコンサルティングも、サービス提供プロセスを改良し、もっと付加価値が高いものにしていきたい
など、やりたいこと、やるべきことは尽きない。企業としての改善活動に終わりはなく、しっかりやろうとすればするほど、どうしてもお金も人も時間も必要になるのだ。
引き続き企業活動をしっかりやっていくために、色々と考えた結果、組織拡大のアクセルを踏む決断に至った。
最近、“宅急便”市場を創ったヤマト運輸元社長、小倉昌男氏の『経営学』を読んでいて、「なぜ社員を増やすのか」という節があった。
そもそも企業は、なぜ社員を雇っているのだろうか。それは、製造とか販売とか、企業の本来やるべき業務を遂行するためである。(中略)人員が増えると人件費が増えるというデメリットは結果であって、その前に生産性が上がる、収入が増える、というメリットがあるはずである。
この「企業の本来やるべき業務を遂行するためである」が組織拡大が必要だと思った一番の理由だし、「人員が増えると人件費が増えるというデメリットは結果であって、その前に生産性が上がる、収入が増える、というメリット」に関しても、いまの当社は人員が増えると生産性が上がり、収入が増える状態にあると捉えている。
企業規模を拡大するのは経営者としてのエゴや虚栄心のためではないか?と自問自答した時期もあったが、本来やるべき業務を遂行するために拡大すべきだし、投資対効果も合うと判断した。
ビジョンである「メソッドカンパニー」を実現するために、もっと多くの専門家(=コンサルタント)が必要だし、もっと多くのコンテンツメーカーが必要だ。
正直、少人数で経営していた方がリスクは小さいし、顔が見える、気心の知れた人たちと働けるし、利益率も高くしやすいし、マネジメントコストも低いし、色々と楽だけど、、、本腰を入れて採用活動をがんばっていきたい。
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